通変星と十二運を出す

これらも、流派によって出し方が違うということはないので、問題はないと思います。

ただ十二運をどこまで出すかは、流派によって違ってきます。

いつも例に挙げる四冊のうち、歌丸氏は地支の四柱だけでなく、天干も出されています。

その反対に、あっさりしているのは御堂氏。月柱地支のみです。

明治生まれで日本の四柱推命を牽引されてきた方と、台湾で勉強された方の、考え方の違いが出ていて興味深いですね。

平木場氏は十二運について、「「月支元命」に重点を置いて見る」とか「あっさり簡単に見ることが秘訣」というようなことを書いていらっしゃるので、御堂氏と同じ考え方。

つまり重要なのは、格局や用神をしっかり出すことや、四柱の五行の関係をよく見ることであって、十二運は補足的に扱うということなのでしょう。

これは私にとって悩ましいところで、十二運って、その人をパッとイメージできて便利なんですよね。

養の人は赤ちゃんのように可愛くて、みんなから愛されそうとか、墓の人は部屋に籠もって、勉強や研究ばかりしていそうとか・・・。

だから大運や歳運の十二運を見て、この人はこの期間にこんな風に変身するんだ・・・と考えると、とても楽しい。

とはいえ、これは個人的なことなので、脇において置きましょう。