神殺は流派ごとに重要度、呼び名、出し方が違う

タイトルに書いたようなことは、だいたい分かっていたつもりですが、いざスクリプトを書こうとすると、かなり戸惑ってしまいました。

いつものように、参考にしたのは「23時生まれの日柱と時柱(四の二)」に書いた四冊。

中でも潔いのは歌丸氏。「私は神殺を捨てて、貴人を採用することにした。」とおっしゃっていて、太極貴人、天乙貴人他、8種類の貴人のみ。

そうはいっても、重要だから四柱推命の参考書には記載されているわけで、残りの三冊で、必要最小限の神殺を選べるかどうか検討してみましょう、と思って最初の天乙貴人を見ていると、各書で出し方が違う・・・。

御堂氏のみ年干を元に出し、他の三氏は日干を元に出します。そして歌丸氏のみ年柱と月柱につき、他の三氏は四柱全てにつきます。

土の五行のときも違うみたいですね。波木氏が戊 → 子(陽)申(陰)、己 → 丑(陽)未(陰)、他の三氏が戊 → 丑(陽)未(陰)、己 → 子(陽)申(陰)。

う〜ん、出し方については、どうするか後から考えよう(汗)。

まずは必要な神殺はどれか、と見比べていました。波木氏には咸池があり桃花はない、御堂氏はその逆・・・。すると、平木場氏の咸池の説明に「一名、「桃花」ともいい、これも艶福星です。」とあります。

う〜ん、同じ星でも名前が違うんですね(汗)。

ちなみにこの星の出し方は、年支と日支から見るのが平木場氏、他の二氏は日支から見ます(年支は見ない)。

こりゃ、自分の流派の神殺を出せるスクリプトを作らないと、どうにもならないかもですね。

通変星と十二運を出す

これらも、流派によって出し方が違うということはないので、問題はないと思います。

ただ十二運をどこまで出すかは、流派によって違ってきます。

いつも例に挙げる四冊のうち、歌丸氏は地支の四柱だけでなく、天干も出されています。

その反対に、あっさりしているのは御堂氏。月柱地支のみです。

明治生まれで日本の四柱推命を牽引されてきた方と、台湾で勉強された方の、考え方の違いが出ていて興味深いですね。

平木場氏は十二運について、「「月支元命」に重点を置いて見る」とか「あっさり簡単に見ることが秘訣」というようなことを書いていらっしゃるので、御堂氏と同じ考え方。

つまり重要なのは、格局や用神をしっかり出すことや、四柱の五行の関係をよく見ることであって、十二運は補足的に扱うということなのでしょう。

これは私にとって悩ましいところで、十二運って、その人をパッとイメージできて便利なんですよね。

養の人は赤ちゃんのように可愛くて、みんなから愛されそうとか、墓の人は部屋に籠もって、勉強や研究ばかりしていそうとか・・・。

だから大運や歳運の十二運を見て、この人はこの期間にこんな風に変身するんだ・・・と考えると、とても楽しい。

とはいえ、これは個人的なことなので、脇において置きましょう。