私の古い古い母子手帳には、生まれた時間は「何時」と書いてあるだけで、「何十何分」までは書いてありません。
分娩室の時計と母子手帳の時間が20分違っていた、という人の話を聞いたことがあるので、結構アバウトなんだろうなと思います。
西洋占星術でホロスコープを作成する際は、出生時間はもっとシビアで、多くの本を出版されている松村潔氏は「占星術研究会」(シャングリラ・プレス)の中で、「それと、アセンダントやMCの問題で考えてみると、いままで実際にいろんな人を見てみると、どんなに正確な生まれ時間だと主張しても、多少ずれるわけ。だから、5度区分くらいが限度かなと思ったんだよね。」とおっしゃっています。
そして、ホロスコープ1星座30度を5度ずつ6つに分け、12星座×6つ=72とする「旅する 72星座占い」(講談社)という本を書かれています。
スクリプトを作る立場からしたら、「午前0時」の区切り+出生地域の「時差」方式がスッキリしていいかなと思ったんですが、実際に鑑定するときは、当日と翌日の二種類の命式を作ってみて比較した方がいいように感じました。
それにこれは日付に限らずですが、十二支の切り替わりの時間、例えば23時頃の生まれは亥の刻の可能性、1時頃の生まれは丑の刻の可能性も考慮に入れた方がいいように思います。