23時生まれの日柱と時柱(四の二)

私は四柱推命の参考書を何冊か持っていますが、格局などの基本を抑えつつ、独自の解釈がとても参考になるので、以下の四冊を利用させていただくことが多いです。

平木場泰義著「四柱推命学の知識」(神宮館)
歌丸光四郎著「決定版 四柱推命の秘密」(こう書房)
御堂龍児著「四柱推命大鑑」(国書刊行会)
波木星龍著「四柱推命の謎と真実」(八幡書房)

波木氏は、一日の区切りを24時=午前0時にする方式について、次のように述べられています。

「この点に関しては、近代になって「子の刻」を二分して、天文学的な区切りである「午前0時」の前を当日、後を翌日とし、干支を別々に用いている流派(門派)もあります。(中略)さらに天文学的区切りに従うのであれば、出生地域の「時差」も修正し、天文学的なズレの範囲「均時差」も考慮しなければなりません。」

そして、ご自身が採用されている方式を、次のように述べられています。

「私自身は一律”午後十一時以降”は「翌日扱い」とし、実占上では命式を作成してしまうケースが多くなっています。」

御堂氏は、まさにこの「午前0時」の区切り+出生地域の「時差」を採用されていますし、歌丸氏は、波木氏と同じ”午後十一時以降”は「翌日扱い」を採用されています。

平木場氏は、巻末に”午後十一時以降”は「翌日扱い」の表を載せていらっしゃるのですが、「筆者の場合は鑑定経験上よく当たるほうをとり、一日の分岐点は、子の刻(午後十一時〜午前一時)間の零時を分岐点としています。」と述べられています。

そして、出生地域の「時差」表は見当たらないので、出生地域の「時差」は考慮されていないのだと思います。

つまり、私が持っている四冊の参考書では、歌丸氏と波木氏、御堂氏、平木場氏の三種類の方式があるということですね。